【VGC2016,ダブル】JCSまで使ってきた構築とその過程

私のVGC2016は終了しましたのでここに今までの構築を書く事で振り返っていきます。


基本的にその当時では予想外であったもの等は赤字で強調してあります。


12月にVGC2016のルールが決まって、まず最初に使ったのがこのグラゼルネでした。

グラゼルネミラーを考えた時に相手のゼルネをパクる事ができれば仮に前半で取り返しの付かないことになっても取り返せると考えメタモンを採用しました。タスキにした理由は次の2点です。
①守るを使うことができる
②確実に一発攻撃を耐えられる
つまりトリパにも攻撃的に対抗する戦術を持てるということです。変わり者という特性は相手の特性までコピーするのでこちらも浮遊グラードンを降臨させるという試合展開を取れました。
また、ドーブルの胞子は主にマジコを回避しつつ隣を「確実に」眠らせる為に用いました。スカーフであることで万が一トリパで無く相手のポケモンが速くても先に眠らせ、ガルーラのグロパンの起点としました。
結果はこの時期にVGC2016をやっていた人ならご存知の通りです。当時としてはアローグラに代表される強烈な初手で一気に試合を終わらせる戦術を幾つも持っており、パーティパワーが相当高い構築であった為やりたい放題でした。BIG6もこれとさほど面子が変わらない事を考えるとご理解頂けると思います。
使用を辞めた理由はそのBIG6が流行した為です。(先発を当てた方の勝ちではあり、例えばゼルドーにはガルアローを出せば良いのだかあくまで択ゲーであり、安定選出を失った為)



そして1月下旬、試験期間中なのになぜかBIG6に対する完全回答を探していた私はついに答えに辿り着きました。それがあのクロバゲンガーであります。正直これを思いついた時は全国大会に行けることを確信しました。しかしほぼ同じ時期に私や例の記事を書いた人を含め最低4人は同じ事を自力で思いついていたことを私自身が確認しています。そう考えるとおそらく記事が公開されず、4人が全員情報封殺していたとしても結局結果は同じだったでしょう。

今更クロバゲンガーに関する解説は良いでしょう。ワイガ身代わりガルドは当時のグラオーガを封殺するために採用したものですが、元はベテが全国ダブルで用いていたものであり、これをVGC2016に適応させたのも私ではありません。(詳しくはhttp://esports-runner.com/pokemon-double/dia-orge-yt-20160318/を御覧ください)
ガルーラが肝っ玉なのは相手のゴーストがキツイからです。カイオーガについては上記esRの記事で解説してあります。
またこの頃からディアオーガにおいて、鉢巻ランドの蜻蛉をサイクルを回す全国ダブル的な戦い方が案外強いことに気付きました。実際Wolfeが結果を出しているのでこの直感は当たっていました。
グラオーガの方がレックオーガに勝てないためにディアオーガになり、そしてクロバゲンガーという弱い2体を採用し続けたままでは全構築は見切れないと思い、クロバゲンガーを捨て去ることにしました。



そして次に軸に据えたのがマンダドータです。この頃はゼルネを倒すことに命を懸けていた感があります。

ディアオーガの方に関してはほぼesRの記事で解説したことですので補足部分のみ書きます。
まずチョッキナットレイは残りの5体ではオーガゼルネにドータが対抗できないことから別の策を用意する必要があると考え、このポケモンを採用しました。正しくガンメタですが、叩きやじならしが予想外の活躍をしたのが驚きでした。ここには書いてませんが大正義オフではCSタスキボルトが入っており、これは主にイベ構築を何とかする為に入れていました。
その後このグラオーガの構築にしたのは4点理由があり
①レックオーガが減少すると判断(=ディアルガでガンメタする意味が無い)
②オーガゼルネに勝ちたい→グラでドータを守り切れる
③トリルグラの処理→マリルリ
④イベ→ボルトマリルリがいる為むしろカモれるようになる
ということです。ちなみに低迷中を頻繁に打つことの無いよう、また余りに縛られやすく役に立たない場面が多すぎることからこの構築ではグラードンは2割も選出されず(ナットがいようが)、マリルリが頻繁に選出、鋼の処理もマリルリに任されました。正直この当時としてはかなりできた構築であり、カマルオフの結果次第ではJCSで使用する構築にする予定でした。あの決勝までは…



実は2月末から大正義オフで使う構築について考えおり、その1つがライチュウグラゼルネバレルマンダアローという構築でした。しかし余りに準備期間が足りず、チーム戦で試してない構築を使うなんてことをするわけにはいかない為封印、大正義では手慣れた④のディアオーガを使用しました。その後、私はカマルオフに⑤のグラオーガで出場、余りにも勝つので流石にゼルネを完全にメタリきったものだと思っていました。しかし私は決勝で想定外であったライチュウゼルネに敗北、2ターン目から私は威張るを打っておりそれはもう酷いものでした。
決勝での敗北後、優勝者であるショウダイ君(@sho249962)にライチュウゼルネについて自分が持っていた疑問や考えなどをぶつけ、討論しました。ベストだと思うグラゼルネに関して面子が6体被りであったどころか、技の採用理由等全て一致、さらに問題点についてもお互い全く同じ考えを持っており、どのように解決するかを考えていました。冷静に考えてここまで構築、そしてVGC2016に関して理解が深まっており、そしてこの日優勝している事を考慮するとこの構築が強いのは確定的であり、私はこの瞬間にJCSでライチュウグラゼルネを本命で使うことを決定しました。結果は残念でしたが悔いはありません。この構築を使うことができたのはショウダイ君のおかげですありがとう!


流石に長過ぎるので詳しい構築解説記事は後日別で書きます。