【復刻】【PJCS2018 3位】ガルマリリザガエン

EMOLGAMEがまた飛んでもおかしくない為避難。

今回はPJCS2018本戦で使用し、3位の結果を収めた構築を紹介します。

なおこれを改善したのが以下の構築です。
参考:WCS2018 26位リザガエングロス
https://yt0616.hatenablog.com/entry/2018/09/23/211511

【構築経緯】
全国大会の前週(6/2)に調整会があったのですが、PJCS予選で使ったパーティ「カプ・コケコ、メタグロスリザードン、霊獣ランドロスカプ・テテフカビゴン」を信用できず、突然ガルーラが使いたくなって、電車で面子を考えていたのが契機です。
「対ジャラランガを考慮して、フェアリー2枚をパーティに入れる」「コケコを上から縛れるポケモンを入れる」「対雨に対抗しうる」等を重要視していた私は当初、「ガルーラ、カプ・コケコ、霊獣ランドロスカプ・レヒレガオガエンクレセリア」というパーティを使う予定でした。ただ、カプ・レヒレを全く強いと思えず、対雨に対しても立ち回り勝負になってしまうことや、トリパへの耐性がまったくないことが懸念でした。
そんな中、さらにその前週(5/26)にあった調整会でジュニオさんが二枚猫+積みポケモンを使って全勝したことにヒントを感じ、積みポケを探していたところ、マリルリを見つけました。このポケモンはフェアリータイプである上に先制技を持つ為、懸念の払拭に繋がりました。また、PJCS予選で対雨で活躍していたリザードンを今回も採用し、あまり役割が見えていなかったクレセリアカプ・レヒレを外しました。
こうして「ガルーラ、マリルリリザードンガオガエン、カプ・コケコ、霊獣ランドロス」の6体に行き着き、「ガルーラ+マリルリ」「リザードンガオガエン」の強力な2プランを持っていることもあって調整会で好感触を得られました。そして、そこで得られた反省点からリザードンガオガエン努力値に少し微調整を加えて全国大会に臨んでいます。

【個別解説】
・ガルーラ
性格:ようき
実数値:181-177-120-x-120-167
努力値:4-252-0-0-0-252
特性:きもったま→おやこあい
持ち物:ガルーラナイト
技構成:ねこだまし すてみタックル れいとうパンチ ふいうち
A:削ると倒せないポケモンが増える為全振り
S:カプ・テテフ、サンダー、リザードン意識で最速
ねこだまし:「ねこだまし+マリルリ」プランの為必須すてみタックル:威力重視
れいとうパンチ:霊獣ランドロスボーマンダが対象。最速でないと意味ない
ふいうち:ダメージが足りない場面や「きあいのタスキ」に対応する為
第6世代でお馴染みのAS配分。AS以外だとこの構築に出てきそうなポケモンに対応できなくなる。また、けたぐりを打ちたい相手はマリルリで見れるので必要性を感じなかった。
肝っ玉にした理由はミミッキュに猫を打つことが時折ある為で、最速なのでガルガル猫されてもそんなに被害はないという判断です。

マリルリ
性格:いじっぱり
実数値:206-112-100-x-102-70
努力値:244-252-0-0-12-0
特性:ちからもち
持ち物:オボンのみ
技構成:アクアジェット じゃれつく はらだいこ まもる
H:はらだいこの後「オボンのみ」を発動させる為に2n
A:全振りでないとギリギリ耐えられることが多いので全振り
S:耐久重視で無振り
じゃれつく:「おんがえし」や「はたきおとす」だと威力不足な場面が割とある為、外しが怖いがこれに
先制技が打てるゼルネアス。ただ「はらだいこ」を打つことだけに拘って別の勝ち筋を見逃すことがあるので、しっかりそこを考えてから「はらだいこ」を押すようにしたいポケモンです。
上からカプ・コケコを縛れるようなポケモンを軒並み縛れることから実はシナジーが良いです。

リザードン
性格:おくびょう
実数値:173-x-104-186-136-167
努力値:156-0-44-52-4-252
特性:もうか→ひでり
持ち物:リザードナイトY
技構成:ねっぷう ソーラービーム おいかぜ まもる
C:「フレンドガード」下にあるCSメガゲンガーを確定2発を確保
S:サンダーやガルーラに上から技打たれて負けないように最速必須
B:余りで182カプ・ブルルの「いわなだれ」を最高乱数以外耐え(148-176ダメージ)
ねっぷう:「ゲンガー+ピッピ」に何もできないのは困るのでこの技
ソーラービーム:トリトドンラグラージ意識。「ひらいしん+カプ・レヒレ」の組み合わせを引いた時にも役に立つ
おいかぜ:相手の「おいかぜ」や「こごえるかぜ」等に対抗する為に必須
まもる:集中されやすい為必須
もう一つのプランの核となるポケモン
このゆびとまれ」が絡むようなパーティにはマリルリで対応できないことが多い為、このポケモンはそこを強く意識した構成にしました。
実際、物理技やクレセリアエスパー技、カプ・レヒレの水技を受けることがかなり多い為、HS気味にしておく方がゲーム全体のプランを立てやすいと感じています。

ガオガエン
性格:いじっぱり
実数値:200-154-111-x-119-101
努力値:236-36-4-0-68-164
特性:いかく
持ち物:フィラのみ
技構成:ねこだまし フレアドライブ はたきおとす とんぼがえり
A:11nかつ晴れフレアドライブでCSカプ・コケコ確定1発確保
S:追い風下で最速カプ・コケコ抜きを確保⇒世界大会は最速霊獣ランドロス抜きを使用
H:4nD:できるだけカプ・コケコの電気技を耐えられるよう残りをここに
ねこだまし:「ねこだまし+マリルリ」プランの為必須
はたきおとす:クレセリアガオガエン、霊獣ランドロス等、持ち物を落とすメリットが大きいポケモンが多い為採用
とんぼがえり:柔軟な立ち回りを可能にする為、他に必要な技が思いつかない為
どのゲームにおいても非常に重要になるポケモン。正直かなり耐久が欲しいのだが、追い風下でカプ・コケコを縛れていない弊害が調整会でかなり発生したのでギリギリの配分にしました。
ガオガエン、カプ・コケコ、霊獣ランドロスの3体が交代技を持っていることでかなり柔軟に対応できるようになっています。「けたぐり」は打ちたい相手が見つからず、「まもる」は守っても状況を打開できるわけではないことが多く、交代した方がいいということで「とんぼがえり」を優先しました。
しかし、一度もバンギラスを引かずにTAを取るド上振れであったことを認識して、世界大会でははたき落とすをけたぐりに変更しています。
世界大会で使った陽気ガオガエンについてはこの記事の最初に貼った記事を見てください

カプ・コケコ
性格:おくびょう
実数値:146-x-105-147-95-200
努力値:4-0-0-252-0-252
特性:エレキメイカ
持ち物:デンキZ
技構成:10まんボルト ボルトチェンジ マジカルシャイン まもる
C:特に耐えたい技もなく、ギリギリダメージが足りないことを避ける為、全振り
S:相手のコケコより先に動きたいので最速
10まんボルト:メイン。Z技の火力を考えれば必須
ボルトチェンジ:ないと対雨で天候を確保しにくく、普通の試合でも相手の対応を見てから交代したいことが多いので欲しい
マジカルシャイン:「めざめるパワー氷」と迷ったが、ジャラランガ意識で残す。対雨はペリッパーが「きあいのタスキ」を持っていたりで活躍する場面が割とあり
まもる:狙われやすいポケモンな為必須
他でZ技を持たせたいポケモンがいない為、このポケモンに持たせることになりましたが、これによってガルーラやヒードランカプ・レヒレメタグロス等に対してしっかり役割を持てるポケモンを確保できているのは大きいです。
また、ガルーラとマリルリの存在が霊獣ランドロスの縛りをしていることから普段の構築と違ってこのポケモンの動きやすさを確保できていることも大きいです。

霊獣ランドロス
性格:ひかえめ
実数値:165-148-110-172-100-143
努力値:4-0-0-252-0-252
特性:いかく
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:だいちのちから ストーンエッジ とんぼがえり めざめるパワー氷
C:足りないことも多いので全振り
S:準速ミラーで上からめざ氷を打ちたいので全振り
だいちのちから:「いかく」の影響を受けずにカプ・コケコを一撃で倒す為に採用
ストーンエッジ:リザミラーの際、霊獣ランドロスに縛られていないポケモンで相手のメガリザードンYを一撃で倒すポケモンが必要な為(H4メガリザードンYを1回の威嚇込みで確定1発)
とんぼがえり:序盤に相手を一撃で倒せるような技を打つ際に、読みを外すリスクが大きすぎる為採用、クレセリアの削りにも貢献できます
めざめるパワー氷:ガルーラもマリルリも選ばない場合、「こだわりスカーフ」を持った霊獣ランドロスを安全に倒す手段に乏しい為(H4霊獣ランドロスに対して156-188ダメージで68.8%で倒せる)
ひかえめ:カプ・コケコを倒す為の特殊型、物理・特殊両方の被弾機会が多いことから耐久を下げることはできず、この性格となりました。
こだわりスカーフ:相手のカプ・コケコを上から倒す為 カプ・コケコを上から倒せるポケモンとして採用しました。
第六世代と同様序盤は「とんぼがえり」、後半にその他の技を打っていくのが基本的な使い方となります。
技に関しては優先順位が高い技順で採用しており、特に「ばかぢから」は入れてもいいのではと思う場面があったが、外せるとすると「とんぼがえり」しかないので流石に厳しいです(世界大会は代わりにガオガエンにけたぐりを入れ、グロスバレル採用でバンギ相手を厚くしました)。
いわなだれ」はPJCS予選では使ってましたが、対リザに対して特殊型だと怯ませない限り弱すぎると感じた為、ストーンエッジに変更しました。
ヘドロばくだん」もPJCS予選で使っており、特にカプ・ブルルに打ちたい技だと思いますが、リザードンガオガエンで流石に十分で、メガゲンガー相手にこの技で拘るデメリットが大きすぎると感じた為外しました。
選出
①ガルマリコケコガエン
マリルリの隣を残り3体で回しながら太鼓積むチャンスを伺います。
②リザガエンランドコケコ
追い風リザアグロです。スカーフランドを熱風+フレドラで倒したくなったので世界大会は陽気ガエンを使ってます。

ただ、作ってから日が短く、十分に試合数を重ねたわけでもないのでかなり感覚任せでどちらのプランにするかは選んでいました。
また、特殊なパーティを引いた際にはガルリザ両選出することもあり、そのあたりは柔軟に対応していた(これは主にミロカロスです)。

【雑感】
全国大会ではとりあえず4-3で世界大会Day1の権利さえ確保できれば良いと考えており、その為、どちらかのプランを確実に通せるようなパーティを引けば立ち回り関係なく勝てるこのパーティを使ったというのがあり、3位(TA)という結果には驚いています。
実際、バンギやテテフグロスに当たらないという上振れを引いたことで、予選を5-0し、早めに世界大会の権利と決勝トーナメントを確定させて体力的に楽になりました。
近畿日本ツーリストの介護で行く海外旅行は楽しかったなあ…